こんにちは、かわさきちひろ(@mira_design7)です。
会社を退職した初年度の確定申告について、「知っててよかった!」という内容があったので、記事にまとめました。
私自身、2020年に会社を辞め、キャリアスクールに通いながらフリーランスのwebデザイナーとして活動しています。
年が明け、確定申告に向けて準備を進めているフリーランスの方も多いと思いますが、「別に会社以外で確定申告が必要な金額稼いでないし、関係ないよね…」と思っていました。
しかし!
調べていると、「会社員を退職し、再就職していない場合」は所得税を多く払い過ぎている可能性があり、確定申告をすると税金が還付されるかも!?という情報を知り、早速確定申告の資料を作成してみました。
結論、私は3万円弱の税金が還付されることがわかりました!
この投稿を読む+申告書を作るのだけでも30分〜40分くらいでできると思うので、是非トライしてみてください!
・平成28年(2016年)以降に会社を退職し、企業に再就職していない方
・自分が税金の還付を受けれるのかを知りたい方
・税金の還付を受けたいけど、手順がわからない方
そもそも、税金の還付って何?
税金の還付とは、納税者が所得税などを払い過ぎている場合に超過分を納税者に返す、というもの。
会社員の方は、毎月のお給料で勝手に税金が源泉徴収されていますが、実はこの税額はあくまでも概算で、「税額確定していないけど、大体このくらいだよね〜」という金額が毎月引かれているんです。
当年の税額を確定する行為が、会社員の場合は「年末調整」。
個人事業主やフリーランスの場合は「確定申告」になります。
※実際は会社員でも一定の年収以上ある人など、ある条件に該当する人は確定申告が必要になりますが、今回は省略します。
この「年末調整」や「確定申告」の結果を見て、税金を支払い過ぎている人にはその分のお金を国が返してくれる、という仕組みになっています。
どんな人が還付の対象になるの?
還付の仕組みは先ほどに説明しましたが、なぜ会社を退職した人は税金の還付を受けられるのでしょう?
それは、退職後に「年末調整」をしていないから。
年末調整をしていない場合、「概算の税金」を国に納めています。概算税額は、去年の所得税などを元に算出されているので途中で退職した(=所得がなくなった)人は払い過ぎている可能性が大きいんです。
別の企業に転職した場合は、転職先で前職分も合わせて年末調整をしている場合がほとんどなので、自分で確定申告をしなくても適切な計算処理がされるようになっています。
ちなみに、確定申告は過去5年分に遡って可能です。なので、以下条件を満たす方は還付申告できる可能性が高いです!
・平成30年(2016年)に退職してから、再就職していない人
・退職後、前職の給与所得分の確定申告をしていない人
【詳しく解説!】確定申告の手順
ここからは実際の操作画面をみながら、確定申告の手順をみていきましょう。
以下注意点だけ事前にご確認ください。
・今回はe-TAXではなく紙を印刷して提出する方式での説明です。(詳細には触れませんが、2021年以降はe-TAXを利用した確定申告(青色申告)がお得です!)
・今回は前職の給与所得分の確定申告方法のみ記載します。その年の事業所得(副業やフリーランスとして得た収入)の手順は省きますので、予めご留意ください。
STEP1:必要な書類を準備
・マイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知表 (※e-TAXでの確定申告をする際はマイナンバーカードが必須です!)
・マイナンバーカードを持っていない人は、運転免許証などの身分証(本人確認に使用)
・前職を退職した年に、勤務先から発行された源泉徴収票(原紙がなくてもOK)
・源泉徴収票は2020年から原紙提出不要となったので、金額だけわかればOK!
STEP2:国税庁の確定申告用のHPにアクセス
確定申告用HP:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/hajimete.htm
・トップページ右横にある、「確定申告書等の作成はこちら」をクリック。
・「申告書等を作成する」>「作成開始」をクリック。

・「税務署への提出方法を選択してください」>「印刷して提出」を選択。(※e-TAXで提出するための環境が整っている方は、e-TAXでの提出を選択いただいてOKです)

・書類作成の推奨環境などが記載されるページに飛びます。確認の上、右下の「利用規約に同意して次へ」をクリック。
・作成する申請書の種類と年分を選択する画面に移ります。
申告書の種類:所得税
年分:退職した年を選択

ここまで選択すると、実際の入力画面に移ります!
STEP3:申請書作成
・「作成開始」をクリック
・ご自身の生年月日の入力と、申請内容に関する質問への回答が求められます。
①給与以外に申告する収入はありますか?:いいえ
②お持ちの源泉徴収票は1枚のみですか?:はい
③勤務先で年末調整が済んでいますか?:いいえ
④税務署から予定納税額の通知を受けていますか?:いいえ

・「収入金額・所得金額の入力」のページに飛びます。表の中から「給与所得」を探し、「入力する」をクリック。
・「給与等の支払者から交付された源泉徴収票の入力」画面に飛びます。「書面で交付された年末調整済みでない源泉徴収票の入力」の項目から「入力する」を選択。
・手元にある源泉徴収票と入力画面を照らし合わせながら、必要な項目をインプット。(源泉徴収票のどこに記載されている内容を入力するか、番号がふられているのでわかりやすい!)終わったら「入力内容の確認」をクリック。

・「給与等の支払者から交付された源泉徴収票の入力」画面に戻ります。入力した内容が反映されていることを確認し、画面右下の「次へ進む」をクリック。
・「収入金額・所得金額の入力」のページに戻ります。ここでも「給与所得」の項目に入力した内容が反映されているか確認し、右下の「入力終了(次へ)」をクリック。
・「所得控除の入力」のページに進みます。配偶者控除などある人はここで入力。(ここでは割愛します)右下の「入力終了(次へ)」をクリック。
・「税額控除・その他の項目の入力」のページに進みます。何か該当がある方はここで入力(説明は割愛)。右下の「入力終了(次へ)」をクリック。
・次のページで計算結果が出ます!おめでとうございます🎉

STEP4:個人情報の入力
その後、還付金の受け取り方法、受け取り口座やマイナンバーなどの個人情報を入力する画面に移ります。
STEP5:帳票出力と提出
最後、全ての情報が反映された帳票がPDFで出力されます。
出力される表の中に「提出書類のご案内」というページがありますが、そこには申請内容に応じて提出が必要な書類が記載されていますので、そちらをしっかり確認してください。
最後に、各申請書の印が必要なところに押印し、管轄の税務署に提出すれば完了です!
還付金はいつ入金されるの?
還付金の入金は、大体5月〜6月ごろにされるそうです。
国税庁のHPにも記載がありますが、確定申告期間がすぎてから、「おおむね1ヶ月〜1ヶ月半後の期間を要する」と記載があります。
確定申告は例年3月中旬まで受け付けているので、その1ヶ月〜1ヶ月半後に入金されると思います!
最後に
いかがでしたでしょうか?申請書の作成自体はそこまで難しくなかったと思います!
せっかく還付される可能性があるのであれば、しっかり手続きをして損しないようにしたいですよね。
ご不明な点などありましたら、instagramなどからお気軽にお問い合わせください!